名 称:THE WORKS CROSS / ザ ワークス クロス
所在地: 東京都目黒区青葉台1丁目13-6
交 通:東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒駅」徒歩9分、東急東横線「代官山駅」徒歩10分、東急田園都市線「池尻大橋駅」徒歩14分
OFFICIAL WEBSITE:https://theworks.tokyo/cross/
空間が人を繋ぐ、自由な働き方をデザインするシェアサロン
THE WORKS CROSSに入居し、
シェアサロン「SISTER MOHAWK」を運営する本地択也さん・本地亜紀さんにお話を伺いました。
SISTER MOHAWK
プロデューサー 本地 択也さん
クリエイティブディレクター 本地 亜紀さん
業種 美容業(シェアサロン)
入居物件 THE WORKS CROSS
面積 234.02㎡
所在地 東京都目黒区青葉台1-13-6 2F
中目黒と目黒川を行き交う人やモノ・コトが交差し、新たなクリエイティブが生まれる場所「THE WORKS CROSS」の2階。
窓から差し込む自然光が心地よい開放的な空間に店舗を構える「SISTER MOHAWK(シスターモホーク)」はフリーランスサロン「MOHAWK(モホーク)」とイタリア発のオーガニックブランド「OWAY(オーウェイ)」のフラッグシップショップからなる新しい形のシェアサロンです。
フリーランスの美容師やネイリスト、スパニストの方々が集い、それぞれのスタイルを大切にしながら働ける場所であり、横の繋がりを楽しみ、刺激し合える“緩やかな共創”の場となっています。
躯体を活かした広々とした空間には、ヴィンテージ家具を中心に、ガラスなどの質感や風合いを感じるインテリアが配置されており、無骨なコンクリートとの絶妙なコントラストを生み出しています。この対照的な素材感のギャップや、計算された余白は、空間全体に独特の落ち着きと洗練された雰囲気をもたらしており、肩の力を抜いて過ごせるような心地よさを感じられる穏やかな空気が流れています。
一人一人の個性を大切にした、新しい働き方の形と、それを支える空間づくりについて「SISTER MOHAWK」のプロデューサー 本地択也さん、クリエイティブディレクター 本地亜紀さんにお話を伺いました。
▲たっぷりの自然光が差し込み開放感溢れる「SISTER MOHAWK」店内 / 「THE WORKS CROSS」外観
―SISTER MOHAWKならではの特徴やその他のシェアサロンとの違いを教えてください。
一般的なシェアサロンさんは個室で区切られているところが多いのですが、私たちはフリーランスとしての働き方や自立した働き方を提供したいという想いはありながらも、“横の繋がり”も凄く大切にしているので、個々が自立しながらも繋がれるように、あえて仕切りを少なくしてできる限りオープンスペースを設けています。
高い技術を持った方々が集まって、刺激し合いながらお互いを高め合えるような場所にしたいと考えているので、オープンスペースを活かしたイベントを行うなど、みんなが交流できるようなきっかけをつくるように意識しています。実際に、年齢やバックグラウンドは様々ですが、上下関係なくフラットに関われる雰囲気があり、年齢や経歴を超えた新しい出会いや、繋がりが自然と生まれるような環境が整っていると思います。
時間の使い方も個々に任せていて、「朝は運動してから仕事をしたい」「週4でゆっくり働きたい」といったライフスタイルに合わせて時間をコーディネートしながら働けるのも魅力だと思います。
シェアオフィスも同じような考え方だと思っていて、多様な人が集まりながらも緩やかに繋がれるような場所という点で、私たちが目指すシェアサロンという形とリアルゲイトさんのシェアオフィスの在り方には共通点を感じています。
―THE WORKS CROSSの空間を初めてご覧になられた際の印象や、入居を決める上でポイントとなった点があれば教えてください。
もともと中目黒で「MOHAWK」という美容室を運営していて、次のステップの場所となる2店舗目をずっと探していました。初めてこの場所を見たとき、全面にある窓から自然光がたっぷり入ってきていて開放感があり、「空気の良さ」を感じました。お店に入ったときに空間の広さを存分に感じてもらえるようにしたかったので、壁や仕切りが少ない真四角の空間はレイアウトの自由度も高そうで好印象でした。何より中目黒という立地でこれだけ広い空間を確保出来ることがすごく貴重だと思いました。
空間自体はスケルトン状態で、元々使われていた建物の躯体を活かしたリノベーションが施され、以前使われていたと思われる小さなドアが残っていたり、ユーモアのある要素を残しながらも全体は使いやすく整えられていたので、この雰囲気をそのまま活かせそうだなと感じました。
▲「SISTER MOHAWK」入居前の空間
▲「SISTER MOHAWK」入居後の空間
私たちが扱っている「OWAY」というイタリアのオーガニックブランドもサステナブルな考え方を大切にしていて、美容師さんたちの自由な働き方を提供したいということの他、オーガニックやサステナブルなライフスタイルを、美容師さんを通して伝えていきたいという想いもあったので、この場所のように古い建物をリノベーションして再利用する考え方や、“いいものを長く使う”という価値観に共感する部分も多く、そういった共通点を感じられたところもこの空間に惹かれたポイントです。
実際に「SISTER MOHAWK」で使用している家具も新しいものはほとんどなく、ヴィンテージのものを中心に揃えています。
ーこの物件ならではの特徴を活かして実現できた点や内装デザインについてのこだわりなどがあれば教えてください。
仕切りをあえて設けずに元々の広いオープンスペースを活かしているところですね。美容師さんはユニークで個性的な方も多く、個室に閉じ込めてしまうのは少し勿体ないなと感じていました。個室を最小限にして個性豊かなみんなが集まってセッションしたり、コミュニティーを生む空間を意識して仕上げたことで、相乗効果が出ていていい形で成長できているなと感じています。
広々とした空間を活かしてあえて余白を多くとったスペースは、家具も自由に動かせるように設計されているので、不定期でイベントを開催しています。ワインのイベントやフリーマーケット、朝にヨガの先生に来ていただいて、ヨガをやってから一日をスタートすることもあります。最初は私たちで企画をすることが多かったのですが、最近はみんなから「こういうイベントをやりたい」という発信が増えてきて、作品の展示販売など、様々な催しを行っています。お店に来るたびに新しい出会いがあって、お客さまとスタッフも混ざり合い自然とコミュニケーションが生まれる空間がつくれてきているのかなと思います。
▲イベント開催時の様子
何が繋がるか分からないからこそ、イベントを通じて新たな出会いや繋がりが生まれて、お互いに刺激を受けながら、様々な事にチャレンジできるきっかけや可能性が少しずつ広がっていく場として「一人だったらできなかったけど、みんながやっているからやってみよう」と思えるような、前向きな雰囲気が生まれていたら嬉しいです。最近は朝にテニスやランニング、ピラティスを楽しむ人も増えていてちょっとした運動ブームが起こっています。
内装のデザインに関しては「どこの国」や「いつの時代のもの」という枠にはこだわらず、ファッションを楽しむように色々な要素を自分たちの感覚でミックスした空間になっています。インテリアの選び方に関しても空間デザインを手掛けて下さったSTUDIO DIG.(以下DIG.)さんとそういった感覚を共有しながら常識に囚われず、せっかくの広い空間なので多様な感覚を持つ方たちが、それぞれにとって心地の良い場所を見つけてもらえるように意識しました。
ライティングもDIG.さんにすごくこだわってつくっていただいています。今の時代、SNSは必須なので「どの時間帯でもお客様が綺麗に見えること」「どこで写真を撮ってもきれいに写ること」にとにかくこだわり、どこにいても自然光に近い光を感じられるように仕上げていただきました。髪の毛のかかり方や顔に落ちる影の入り方まで、昼から夜にかけての光の変化を細かく確認しながら丁寧に調光してくださったので、一日を通して綺麗な光を感じられる環境になっています。
▲丁寧に調光された光が心地よい施術スペース
―丸みのある黄色いカウンターや特徴的な形をしたガラステーブルも目を惹き印象的ですが、それぞれこだわった部分はありますか?
カウンターテーブルは“ポコッ”とした立体感など、細かいディティールや、色にもすごくこだわりました。ベージュとイエローの間の絶妙なエッグカラーを表現したくて職人さんに何度も塗り直してもらいながら仕上げていただきました。空間自体を無機質になり過ぎない雰囲気にしたかったことと、デザイナーのDIG.さんが曲線の効いたデザインを得意とされていることから、相談させていただきながら曲線を取り入れた魅力的なでデザインに仕上げていただきました。
受付のガラステーブルは、さまざまなご縁が重なって出会えたヴィンテージもので「SISTER MOHAWK」の“顔”となる存在だと思い選びました。今では、この空間を象徴する存在として、日々お客さまを出迎えてくれています。
▲柔らかな丸みと絶妙なエッグカラーが特徴のカウンター
▲「SISTER MOHAWK」の“顔”として空間を引き立てるヴィンテージのガラステーブル
―空間には「OWAY」のフラッグシップショップが内包されていて、ブランドの世界感やこだわりが感じられます。「OWAY」のどのような部分に魅力を感じていますか?
製品のクオリティはもちろんですが、瓶やアルミといった完全に再生可能な素材のパッケージにこだわり、ストイックにサステナブルに取り組む姿勢や考え方にも共感しています。毎年イタリアで1週間ほどの研修があり、そこにも参加させていただいていて、商品知識を学んだり、新しい製品に触れたりしています。私たち自身もフリーランスとしての自由な働き方だけではなく、サステナブルなライフスタイルについても発信していきたいという想いがあったので、空間づくりにおいても「OWAY」が持つ価値観を活かせるものを出来るだけ取り入れるようにしています。
「SISTER MOHAWK」ではシャンプーやトリートメント、スタイリング剤などの定番品からメンズラインやワンちゃんのシャンプーまで、フルラインナップで取り揃えていて、実際にお客様への施術でも使用しています。
空間全体に広がる香りも「OWAY」のエッセンシャルオイルの香りだけで、美容室特有の強い薬剤のような香りはなく、自然な香りが広がるので、お客様もスタッフもリラックスしながら過ごせる空間になっています。
▲「OWAY」のフラッグシップショップとしてフルラインナップが揃う
―今後の展望や目標などありましたら教えてください。
皆さんが「この場所で働きたい」「ここで働き続けたい」と思えるような場所をつくり続けていくことが私たちの役目だと思っています。
今、一緒に働いている美容師さんやネイリストの方々が本当にキラキラしていて、「SISTER MOHAWK」のような場所が必要とされているんだなと改めて実感しているので、今後はもう少しお店の規模を広げていきたいと思っています。
次の場所についてもあくまで“物件ありき”で考えています。そこに集まる人と空間の相性も大事にしているので、その場所が持つ雰囲気や物語にふさわしいコンセプトを考えていきたいですね。ある意味、人との出会いと同じように物件との出会いも「恋愛」に近い感覚かもしれません。
▪店舗概要
サロン名 : SISTER MOHAWK
HP : https://www.sistermohawk.com/
Instagram : https://www.instagram.com/sister_mohawk/
業種 : 美容業
事業内容 : フリーランス美容師向けのシェアサロンの企画・運営
設立 : 2023年9月
洗練されたカフェやショップが立ち並ぶ目黒川沿いエリアに位置する築57年の事務所ビルを1棟リノベーションし、クリエイティブな複合施設「THE WORKS」シリーズ第3弾として、2023年3月にオープンしたクリエイティブプレイス。地上5階建て、各フロアはスケルトン天井を活かした開放的な空間で、ショップ、ショールーム、サービス店舗、オフィスなど多様な用途に対応しています。
名 称:THE WORKS CROSS / ザ ワークス クロス
所在地: 東京都目黒区青葉台1丁目13-6
交 通:東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒駅」徒歩9分、東急東横線「代官山駅」徒歩10分、東急田園都市線「池尻大橋駅」徒歩14分
OFFICIAL WEBSITE:https://theworks.tokyo/cross/