木目のデスクと温かみのある照明が印象的なオフィス内には、天井から床まで設置されたグリーンの壁をはじめいたるところに植栽が置かれている。森の中にいるような落ち着きを感じる空間は、「リスが住む森のオフィス」をコンセプトにデザインされたそう。
社名のロゴにもなっているリスは、同社が手掛ける『ストックマーク』アプリのアイコンでもあるそう。創業当時はデータを溜めるようなアプリを作っており、溜め込むデータを、リスが溜め込む木の実に見立てたことが由来になっている。
vol.046
JOURNAL - 2019.08.30
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vol.046
フレキシブルな働き方で、能力を最大限に引き出すこだわりのオフィス
LIFORK MINAMI AOYAMAに入居する「Stockmark Inc.」の代表取締役CEO、林 達さんにお話しを伺ってきました。
Stockmark Inc. 代表取締役CEO 林 達さん
所在地 港区南青山
業 種 テキストマイニング×AI技術を活用したビジネス
面 積 4区画合計174.32㎡
入居時期 2018年11月
入居物件 LIFORK MINAMI AOYAMA
約10,000㎡の広大な敷地内に、ロースターカフェ・グリーンショップ・オフィスから構成され、新しい”PARK LIFE STYLE”を提案する施設「SHARE GREEN MINAMI AOYAMA」のオフィス棟に入居中の「Stockmark Inc.」。
東京大学大学院情報理工学研究科におけるテキストマイニング/ディープラーニング研究をベースとして、2015年4月に創業された東大発AIベンチャーである同社。
ビジネス活動における意思決定を、自然言語処理に特化したAI技術でサポートするプロダクトを提供しています。
自社ビジネスに関係する世の中の最新動向を把握できるwebニュースプラットフォーム『Anews』が、2016年スタート以来導入企業1,000社を達成するなど、最先端のAIテクノロジーを用いたビジネスプロセスの刷新を先導する同社。
今回は、代表取締役CEOの林さんに、プロフェッショナルが集まるStockmarkならではのこだわりのオフィスについてお話を伺いました。
大学時代の友人だった取締役CTOの有馬幸介さんと2人で始めた事業。最初はオフィスを構えることなく、虎の門のカフェでパソコンを並べ、事業構想を練っていたそう。
その後しばらくは、スタートアップ企業支援として施設が提供されている、渋谷や六本木のコワーキングスペースを転々としていたという。
林さん:
「メンバーが6人程度になり、いよいよ施設を出なければとなりました。最初はやっぱりコワーキングスペースがいいだろうということで、自分たちのスペースと、共用の会議室、オープンスペースが共用の施設だと、拡張性があるかなということで、そういう場所を探していました。」
不動産屋に紹介され、霞が関や日本橋のコワーキングスペースを検討していたところ、
当時、渋谷に住んでいた有馬さんが、たまたま通りかかった「SLACK SHIBUYA」(リアルゲイトが運営管理)でオフィスの入居者募集をしていることを知り、林さんに紹介したことをきっかけに、入居に至ったそう。
▲最初のオフィスとなる渋谷・桜丘町の「SLACK SHIBUYA」
林さん:
「エンジニアのことを考えると、渋谷や恵比寿とか、西側がいいだろうなというのはベンチャーの定説としてはあるんですよ。SLACK SHIBUYAはスタートアップ向けに初期費用を抑えたプランもあり、アクセスも良いということで入居に至りました。オフィスを構えるということは、バーンレートを上げて会社としてしっかりやっていく覚悟がないとできない。」
初めてのオフィスを構えるまでの経緯と覚悟をそう語る林さん。
会社が軌道に乗り、人数も増えSLACK SHIBUYAでは手狭になってきた頃、リアルゲイトが企画しリノベーション工事を進めていたLIFORK MINAMI AOYAMAの入居者募集の開始を知ったそう。
▲SHARE GREEN MINAMI AOYAMAのオフィス棟
林さん:
「人数拡大に伴って、会社として、社員の働く環境を良くしていこうと。生産性を最大限高めてもらおうと思い、広いオフィスへの移転を決めました。」
緑あふれる広場やカフェエリア、wi-fi完備の屋外ガーデンスペースを始め、「SHARE GREEN MINAMI AOYAMA」の落ち着いた雰囲気は、開発する環境には最適だと感じたそう。
カフェエリアは、ちょっと疲れたときに気分転換をするために、スイッチのオンとオフを使い分けるときに立ち寄る場所になっているそう。
入居に伴い隣り合う4区画を賃貸し、壁を全て取っ払い、今後の人員増加も視野に入れて174㎡の広々としたスペースへと刷新された同社のオフィス。
▲壁を取り4区画をつなげた同社のオフィス
木目のデスクと温かみのある照明が印象的なオフィス内には、天井から床まで設置されたグリーンの壁をはじめいたるところに植栽が置かれている。森の中にいるような落ち着きを感じる空間は、「リスが住む森のオフィス」をコンセプトにデザインされたそう。
社名のロゴにもなっているリスは、同社が手掛ける『ストックマーク』アプリのアイコンでもあるそう。創業当時はデータを溜めるようなアプリを作っており、溜め込むデータを、リスが溜め込む木の実に見立てたことが由来になっている。
▲フリーデスクスペースで作業する林さん
オフィススペースは全席フリーデスクで、一人当たりの作業面積が十分確保されており、集中して作業ができ、かつオープンでコミュニケーションも取りやすい空間だ。
スタンディングデスクもあり、気分に合わせて働く空間を選ぶことができる。
林さん:
「一人一人のスペースに余裕を持ちたかったんです。30代の社員が多く、みんな大人なんでパーソナルスペースを広く取りたかった(笑)。」
笑ってそう話す林さん。
30歳前後の大企業での就業経験者が多く、大企業での経験とスタートアップのスピード感を融合させた独自のカルチャーを持つのも同社の特徴と言える。
▲昼食や休憩ができるカウンタースペース
ワークとライフは分離できないと考える林さん。仕事は、好きなことに夢中になれる部活のようなイメージだという。
林さん:
「部活って、実は学校生活の中でかなり時間を取られてるけど、楽しいし、仲間と集まって取り組む。人生の中の仕事も同じイメージで、仕事は辛いものというよりは、自分の能力やキャリアを高めていくために楽しんでやるものだと思っています。部活もそうですけど、負荷がないと面白くないんで、適度な負荷をかけながらみんなでひとつのものに向かっていくようなマインドセットは重要視しています。自分のやりたいことだけに注力できる環境をとにかく提供して、能力の高い人たちが最大限アウトプットできるような形にしていきたいというのが、我々なりの働き方改革だと思っています。」
そう語る林さんのこだわりは、「オフィスを家よりも快適な環境にすること」で、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を推奨している。
午前中をお子さんと過ごす人もいれば、夜が集中できるなら夜に仕事をする人もいる。
カウンタースペースの周辺には、マンガが並び、エスプレッソマシーンで美味しいコーヒーを飲むこともできる。
マッサージチェアやバランスボールまで完備。冷蔵庫にはビールも冷やされているそうで羨ましい限りだ。
インタビュー中にも、カウンタースペースで休憩を取る人や楽しそうに打合せをしている光景が印象的で、自然と会話が生まれる空間は居心地の良さも抜群だ。
▲緑あふれるオフィスの様子
やりたいことを追求し、楽しみながら仕事をする、そんな社風が表現されたオフィスで、自分の能力を最大限までアウトプットしながらも、全員でプロダクトを作り上げていく同社。
メンバー全員がプロフェッショナルかつスペシャリストであるストックマーク。
オープンなコミュニケーションの中でアイディアを創発させ、新しい価値を生み出し続ける同社の活躍とプロダクトが楽しみだ。
■Company Profile
Stockmark Inc.
業種:テキストマイニング×AI技術を活用したビジネス意思決定サポートサービスの開発・運営
創業年:2015年4月
設立年:2016年11月
HP:https://stockmark.ai/
■物件情報
名称:LIFORK MINAMI AOYAMA/リフォーク南青山
所在地:東京都港区南青山1-12-3
構造:鉄骨造陸屋根2階建
竣工年:北棟1987年 南棟1991年
リノベーション竣工年:2018年9月
WEBSITE :https://share-green.com/