JOURNAL
vol.038
JOURNAL - 2019.06.24
JOURNAL - 2019.06.24
vol.038
働き方を選ばない空間作りでクリエイターが輝く場所へ
CRESCENT HILLSに入居する「株式会社カクシン」の長尾豊洋さんにお話しを伺ってきました。
株式会社カクシン 執行役員CFO 長尾豊洋さん
所在地 港区南青山
業 種 制作事業、コンサルティング事業、サービスブランディング事業
面 積 1階203.12㎡、3階179.84㎡
入居時期 2018年5月
入居物件 CRESCENT HILLS
閑静な住宅街エリアでありながら、クリエイティブ系のオフィスが点在する南青山4丁目の一角にある「CRESCENT HILLS」にオフィスを構え、テクノロジー、デザイン、ビジネスの視点から共感と驚きを提供するクリエイティブカンパニー「株式会社カクシン」。
Webサイト制作やアプリ開発の企画、ブランディングなど幅広い技術でサービスを展開。
有名キャラクターのAR/VRコンテンツや最新デジタル技術を用いた遊園地向けのエンタメコンテンツの開発支援も行っています。
2014年4月に設立以降、急成長と共に変化してきたオフィス選びへのこだわりを伺ってきました。
オフィスビルには入りたくなかった
感覚を刺激するようなショップや飲食店があるエリアでのオフィス選びにこだわっていた同社。感性を窮屈にさせてしまいそうな、かっちりと作り込まれたオフィスビルには絶対に入居したくなかったそう。
長尾:
「会社規模が大きくなるにつれて移転を繰り返しました。今後の拡大規模が定まっていないので、オフィスの内装に、お金をかけるのはばかばかしい。」
現在、約50名の従業員を抱える同社。毎年2倍、3倍と従業員が増え、スペースが手狭になる度に移転を繰り返してきたという。
急成長中の同社の拡大規模はまだ定まっておらず、今後もオフィス移転の可能性は十分にある。すぐに退去してしまうかもしれないオフィスの内装へのこだわりは二の次だったそう。
数回の移転の末、今回たどり着いたのが南青山の「CRESCENT HILLS」である。
内装リノベーション工事を始める前の段階だったため、床材の色やキッチンの仕様など、もともと施工予定だった部分に関しては、要望を大きく反映できたことが決め手だった。
長尾:
「何度か移転をして、今回は初期費用を抑えようと考えていたので、そんなに内装にかける予算は考えていなかったんですけど、ちょうど内装工事開始とタイミングが良く、こちらの要望を叶えてもらえるのは魅力を感じました。」
結果的に、賃料の予算はオーバーしたものの、トレンドの情報発信地でありながら洗練された街、青山でオリジナルのオフィスを構えることは仕事のモチベーションにも良い効果を発揮すると考え、入居へと至ったそう。
▲植栽が多くリラックスできる作業スペース
クリエイターのテンションを高めるオフィス
社員の95%がエンジニアやデザイナーであるため、働き方が仕事に影響をもたらすことがあるとのこと。
営業を置くと、クリエイターたちのテンションが上がらない案件も多く取ってきてしまう可能性があるため、現在は営業専門のスタッフはいないそう。
取り扱う案件は、外部からの紹介でクリエイターたちが響く案件に対してアプローチをかける形を取っており、会社として面白い仕事をすることを追求している。
長尾:
「みんなが好きな形で働ければいいね、と。デスクに座って仕事したい人もいたり、気分を変えてソファ周りで仕事したりとか。ビーズクッションに寝転がりながら仕事するとか。その時の気分によってとか、各自の好きなスタイルを選んで仕事をできるようになったのがいいかな。」
デザイナー達からは、「かっちりしたところで働くと、テンションが上がらない」と言われることがあり、オフィスの自由度や多様性が仕事のインスピレーションを生んでいることも多いそうだ。
1階は203.12㎡のゆとりのあるデスクスペース。3階はほぼデスクがなく、ソファやクッションが置いてあり、寝転がって仕事をすることもできる。
デスクを立ち、新サービスの試用をしながらオフィス内を歩き回っているチームもいる。
社内でパーティを開催することも多く、キッチンはこだわりの3口コンロを設置。中にはランチタイムにそこで調理する従業員もいるとのこと。
カクシンのオフィスは、各々のポテンシャルを最大限に引き出すことができる空間だ。
▲隔たりの無いデスクスペースでコミュニケーションが活性化
オフィスの在り方に捉われない自由な空間
「事務所感をなくしたい」という思いで作ったオフィスでは、従業員みなさんの表情が柔らかく、生き生きと楽しそうな雰囲気。
広々とした開放感溢れるオフィスでは、人間関係の壁さえも取っ払い、お茶をしたり雑談をしたりしながら、リラックスした雰囲気で仕事をしている光景が印象的だった。
▲光が差し込む温かみのある作業スペース
長尾:
「オフィスの在り方に捉われない、自由度の高い空間は社員やクリエイターにとって大事な要素だったりするので、だからこそ採用も上手くいっているのかもしれない。今、この業界は採用が大変なんです。」
人材難にもかかわらず、採用が順調だと語る長尾さん。現在のオフィスに移転後、約1年で30名ほど従業員が増えたそう。
そんな急成長の渦中でも、ライフスタイルや感性を大切にする空間にいるからこそ、豊かな発想で新しい価値を生み続け、「共感」と「驚き」を提供している。
社名のごとく、世に”革新”をもたらす同社の活躍が楽しみだ。
Company Profile
株式会社カクシン
WEBサイト:https://kakus.in/
業種:制作事業、コンサルティング事業、サービスブランディング事業
創立年:2014年4月
新サービス:SF体験ができる世界初のエンタメ施設「AJARA project」
映画やコミックの中の世界が、五感で感じる現実になったらどんなに楽しいだろう!という思いからAR/VR/センサー系・Kinect…etc/ホログラフィック/透過型ディスプレイなどさまざまなガジェット、テクノロジーを駆使することで「ミライの遊び」ができる新感覚のSF体験型施設を開発中。
詳細:https://ajara.kakus.in/
物件情報
名称:CRESCENT HILLS/クレセントヒルズ
所在地:東京都港区南青山4丁目13-9
構造:鉄筋コンクリート造 陸屋根3階建
竣工年:1992年
リノベーション竣工年:2018年6月
WEBSITE :https://ordermade-tokyo.jp/for-rent/crescenthills/