- 井澤 卓 / Taku Izawa
- クリエイティブスタジオ 「& Supply」代表。スペースデザイン、グラフィックデザインを中心に、様々なクリエイティブ制作をチームで手掛けている。自社で飲食業も展開しており、池尻大橋のLOBBY、代々木公園nephew、神泉Honeの3つの店舗を経営中。自身もレタリングアーティストとして活動し、主宰する壁画チームRELISHは、GREENROOM FESTIVAL、SUMMERSONIC等音楽フェスを始め、GoogleやVANSなど国内外の企業、イベントへ作品を提供している。
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JOURNAL
vol.166
JOURNAL - 2023.02.17
JOURNAL - 2023.02.17
vol.166
井澤 卓 Taku Izawa/クリエイティブスタジオ「& Supply」代表
スペースデザイン、グラフィックに加え、壁画制作など空間に纏わるビジュアルを幅広く手掛けながら、飲食事業や物販事業も行う「&Supply」代表の井澤 卓さんをご紹介します。
クリエイティブスタジオ「& Supply」代表であり、飲食店経営や自らレタリングアーティストとして活動するなどマルチに活躍されており、リアルゲイトのプロジェクトにも複数参画していただいている井澤 卓さんにお話を伺いました。
Q. 「& Supply」を設立されたきっかけについて教えてください。
学生の頃からいずれは独立したいと思っていました。もともと自分でお店を出したり、空間を作りたいという思いがあったので、ずっと考えていた中でタイミングを見て独立し、「&Supply」を作りました。
Q. 働く上で大切にされていることはありますか。
組織として、ただお金のためにストレスフルな仕事をすることは基本的にはやらないようにしています。簡単なことではないですが、好きなことを仕事として成立していきたいと思っていて、そこにつながる道筋があるからこのチームに居て欲しいと思っていますね。
あとは、サービスを提供する上で、人の期待値に対して何かしら少しでも上回っていくことは常に意識しています。僕たちのバックグラウンドは同じことを専門的にやってきたチームではないですが、バックグラウンドが違うからこそ常識や型にはまらず、広い視野で出来ることもあると思います。専門外の事でも工夫やアイディアで他にないものを作り出し、皆さんの期待値を少しでも上回っていけるようにデザインを作ったり、お店を経営したりしています。
あとは、サービスを提供する上で、人の期待値に対して何かしら少しでも上回っていくことは常に意識しています。僕たちのバックグラウンドは同じことを専門的にやってきたチームではないですが、バックグラウンドが違うからこそ常識や型にはまらず、広い視野で出来ることもあると思います。専門外の事でも工夫やアイディアで他にないものを作り出し、皆さんの期待値を少しでも上回っていけるようにデザインを作ったり、お店を経営したりしています。
-リアルゲイトのプロジェクトでも複数のアート制作を担当
■リアルゲイト初のワーケーションプロジェクト「neu. Room」のアート制作風景
■リアルゲイト初のワーケーションプロジェクト「neu. Room」のアート制作風景
■GLEAMS AKIHABARA・NIHONBASHIのアートは壁画制作チームRELISHと高城 琢郎氏が手掛けた。
Q. デザインチームである「& Supply」さんが、飲食事業を始められた理由を教えてください。
始める時は特に飲食業だけに拘っていた訳ではなく、少し戦略的な理由もあり始めました。
僕たちは、有名な設計事務所などを出ているわけではないですが、それでもデザインや空間を作ることを仕事にしたいと思っていて、そのためには、自分たちで事例を作るしかないので、デザインチームとしてのポートフォリオを作る感覚でお店を始めました。お店を複数展開している理由も同じで、将来的に大きな施設全体を作っていくプレーヤーになってくためには、多くの人に認知してもらうことが必要なので、最初に始めたバー(LOBBY)からカフェ(nephew)やレストラン(Hone)などもっと多くの人が行き交う業態へと広げています。
新しい空間を作って実績を出すための先行投資として自分たちで出店を始めました
新しい空間を作って実績を出すための先行投資として自分たちで出店を始めました
▲& Supply 最初の飲食店 ストリートバー「 LOBBY 」
▲ 代々木公園徒歩 2 分のカフェ & ストリートバー「 nephew 」
Q. デザインチームの方々が自らお店に立ち、接客される理由を教えてください。
お店を作っても自分たちがそこに立っていなかったら、誰からも本気だと認めてもらえないと思っています。自分たちが昼も夜も働き続け、その姿勢自体も面白いと興味を持ってもらえたらいいなと思っていて、その為にまず自分達がお店に立って、店内には仕掛けを作って、クリエイターの方がちゃんと来てくれるような仕組を作っています。実際にお店に来ていただいたお客さんから仕事をいただくことも非常に多いので、僕らが居た方がスムーズにお話もできますしね。
個性豊かなメンバーが働かれていて、店員さんに会いに来られる方も多そうだなと思いました。そこから生まれる新しい出会いや、繋がりもありそうですね。
はい、すごくありますね。結局、好きなことを仕事にすることは、好きな人たちからの依頼や、需要だと思っています。自分たちがお店にいるからこそ、そういう人が集まってきて、新しい繋がりが生まれていると思うので、お店がいいタッチポイントになっているのかなと思います。根本的にホスピタリティみたいなことが好きじゃないと結構、難しいことだと思うんですが、僕らは元々そういうことが好きなので、僕らにとってお店に立つということはいいリフレッシュの機会だったり、世の中に触れ合う機会だったりします。現場に触れることで自分たちの頭も常に柔軟にいられるしいいことしかないと思っていますね。
▲ 個性豊かな& Supply のメンバー
Q. 昨年8月にオープンされたレストラン「Hone」についてポイントがあれば教えてください。
Honeで1番やりたかったことが、「全部が新しい」ということで、今回に限らずあまり日常にないものを作りたいということは常に思っています。
まず2階はレストランバー。欧米だとどこのレストランに行っても、カクテルメニューが沢山あって、カクテルの知識をある程度みんなが持っている印象があります。でも、日本だとカクテルとワインどちらも楽しめるレストランバーみたいな所があんまりないなと思っていました。色々な国に行った時、小さなお店でもカクテルメニューがあり、シェイカーを振って作っていて、お客さんもカクテルを飲んだり、ワインを飲んだり、すごく自由でいいなと思っていました。カクテルも、ワインもある、色々な選択肢がある中で、飲んだことのないモノに出会えたりするきっかけになるお店にしたいと思って作りました。
まず2階はレストランバー。欧米だとどこのレストランに行っても、カクテルメニューが沢山あって、カクテルの知識をある程度みんなが持っている印象があります。でも、日本だとカクテルとワインどちらも楽しめるレストランバーみたいな所があんまりないなと思っていました。色々な国に行った時、小さなお店でもカクテルメニューがあり、シェイカーを振って作っていて、お客さんもカクテルを飲んだり、ワインを飲んだり、すごく自由でいいなと思っていました。カクテルも、ワインもある、色々な選択肢がある中で、飲んだことのないモノに出会えたりするきっかけになるお店にしたいと思って作りました。
1階も同じ考えでカクテルスタンドを作りました。これもオーストラリアに行ったときに見つけたスタンドからインスピレーションを受けています。みんなですごく感動したお店で、いつかこういうのをやりたいよね、と話していました。
立ち飲みなんだけど、ちゃんとバーテンダーがいて、シェイカーを振る音が活気に繋がっている、そんなシーンを作っていきたいと思っています。
立ち飲みなんだけど、ちゃんとバーテンダーがいて、シェイカーを振る音が活気に繋がっている、そんなシーンを作っていきたいと思っています。
Q. 今、ハマっていることはありますか。
飲食店に行くのがすごく好きで、週に1回は必ずご飯に行きます。
僕の中で仕事と遊びは全部一緒になっているので、お店に行くことは趣味でもあるし、勉強でもあります。勉強を第一目的に行くわけではないですが、自然と勉強しているみたいな感じですね。最近だとパリに行った際に訪れたミュージックワインバー「Bambino/バンビーノ」がすごく良かったです。すごく賑わっていて、3回チャレンジしてやっと入れました。期待通り素敵なお店でしたよ。
▪Bambino について詳しくは井澤さんのnoteから:https://note.com/takuizawa/n/n5fb2eb087f1d
僕の中で仕事と遊びは全部一緒になっているので、お店に行くことは趣味でもあるし、勉強でもあります。勉強を第一目的に行くわけではないですが、自然と勉強しているみたいな感じですね。最近だとパリに行った際に訪れたミュージックワインバー「Bambino/バンビーノ」がすごく良かったです。すごく賑わっていて、3回チャレンジしてやっと入れました。期待通り素敵なお店でしたよ。
▪Bambino について詳しくは井澤さんのnoteから:https://note.com/takuizawa/n/n5fb2eb087f1d
▲ミュージックワインバーBambino
Q. 今後の目標や展望を教えてください。
デザイン的な感覚も認めてもらった上で、ちゃんとビジネスも考えて作ってくれるはずだから信頼して任せようと思ってもらえるようになりたいですね。
とがったモノも作るし、ちゃんとビジネスも成り立たせることはやっていきたいと思っています。それができれば僕たちは、精神的にも幸せに暮らしていけると思っているので、チームとしてそういう仕事をやることが目標です。
とがったモノも作るし、ちゃんとビジネスも成り立たせることはやっていきたいと思っています。それができれば僕たちは、精神的にも幸せに暮らしていけると思っているので、チームとしてそういう仕事をやることが目標です。
& Supply WORKS
01-TAMANO KEIRIN STADIUM
岡山県玉野市にある、70年を越える歴史を持つ「玉野競輪場」にて壁画を製作。
大規模リニューアルを行い、日本初となる競輪場併設のホテルが2022年春に誕生するこの施設は、競輪ファンは勿論、国内で大きな話題となっている。
入場してすぐ目にする、スタンド(観覧席)の外壁に壁画を製作。高さは3.3m、4面に渡る”キャンバス”は、横幅55mにも及んだ。競輪の未知なる世界へ誘う、来場者の高揚感をさらに高める明るいアートワークを制作した。
大規模リニューアルを行い、日本初となる競輪場併設のホテルが2022年春に誕生するこの施設は、競輪ファンは勿論、国内で大きな話題となっている。
入場してすぐ目にする、スタンド(観覧席)の外壁に壁画を製作。高さは3.3m、4面に渡る”キャンバス”は、横幅55mにも及んだ。競輪の未知なる世界へ誘う、来場者の高揚感をさらに高める明るいアートワークを制作した。
02-SUMMER SONIC2022
2022年8月に千葉県幕張で開催されたSUMMER SONIC 2022 のBeach Stageエリア全体のグラフィックデザイン、空間デザイン、クリエイティブ・ディレクションを担当。
椰子の木をモチーフにしたキービジュアルをイベントロゴとは別に制作。明るいオレンジ色をキーカラーとし、会場全体にこのKVを配置することで統一感を出した。
ZOZOマリンや幕張メッセから向かってくる人を様々なメッセージが描かれたゲートや壁画がお出迎え。エリア奥に見えるステージ両サイドバナーや、会場のパネルが空間の印象を明るくし、非日常感のある場所へと誘います。
椰子の木をモチーフにしたキービジュアルをイベントロゴとは別に制作。明るいオレンジ色をキーカラーとし、会場全体にこのKVを配置することで統一感を出した。
ZOZOマリンや幕張メッセから向かってくる人を様々なメッセージが描かれたゲートや壁画がお出迎え。エリア奥に見えるステージ両サイドバナーや、会場のパネルが空間の印象を明るくし、非日常感のある場所へと誘います。
&Supplyが手掛けるその他プロジェクトはこちらから>https://andsupply.co/work/
■株式会社&Supplyについて
東京を拠点に活動するクリエイティブスタジオ。
スペースデザイン、グラフィックデザイン、壁画製作など、 空間に纏わるあらゆるビジュアルを幅広く手掛ける。
ストリートバーLOBBY、nephew、Honeや、ホームグッズブランドMYTONEなど、自社で飲食業や物販事業も手掛けており、事業主視点からビジネスの成功に繋がるデザイン提案、更には、店舗運営コンサルティングの提供が可能。
リアルなスペースである空間から、デジタル上のコミュニケーションまで一気通貫したデザイン・ノウハウを提供し、ブランドやプロダクトの世界観の浸透に貢献します。
HP:https://andsupply.co/
スペースデザイン、グラフィックデザイン、壁画製作など、 空間に纏わるあらゆるビジュアルを幅広く手掛ける。
ストリートバーLOBBY、nephew、Honeや、ホームグッズブランドMYTONEなど、自社で飲食業や物販事業も手掛けており、事業主視点からビジネスの成功に繋がるデザイン提案、更には、店舗運営コンサルティングの提供が可能。
リアルなスペースである空間から、デジタル上のコミュニケーションまで一気通貫したデザイン・ノウハウを提供し、ブランドやプロダクトの世界観の浸透に貢献します。
HP:https://andsupply.co/