アーティスト
Cream Ecoes
2000年生まれ。宮城県多賀城市出身・東京在住。
日常から生まれるインスピレーションに独自のフィルターを通し、シンプルな構図と独特な色彩で表現することを特徴としている。 今春は台湾・台北など海外で個展を開催するなど活動の幅を広げている。
アーティスト
Cream Ecoes
白金高輪の地でクローズドなコミュニケーションで賑わいを築いた、築56年になる旧シェアハウスのリノベーションプロジェクト「NEUK shirokanetakanawa(ヌーク白金高輪)」の、アートワークを手掛けたアーティストのCream Ecoesさんをご紹介します。
日常生活の中で出会った建物や自然、音楽などを独自の視点で切り取り、感情に訴えかける作品を生み出すアーティストCream Ecoesさんに、アーティスト活動を始めたきっかけや、制作において大切にしていること、「NEUK shirokanetakanawa」プロジェクトでのアート作品に込めた想いなどをお伺いしました。
長年続けていたバンドを解散したタイミングで、別の表現活動をしてみたいと思うようになったのがきっかけでした。音楽には携わっていたいという気持ちがあり、最初は音楽のジャケットを描くところから始めたのですが、それが意外と楽しくて。はまっていったという感じです。
まったく得意ではなく、3年前、22歳のときに描き始めました。それまで絵を描いたのは、小学校の図工が最後くらいです。実はアナログで描くのは苦手意識があって、デジタルが自分に合っていたんだと思います。
自分の感覚に素直であること、そして色味はすごく大切にしています。違和感を感じる表現はせず、感覚は広く保ちつつも、芯となる自分の軸はぶらさないようにしています。 もともと他のアーティストさんの作品だったり服や雑貨等、色に惹かれることが多くありました。なので客観視しながら、自分が惹かれる色味を表現することにこだわっています。色に納得がいかないときは、その作品自体をボツにすることもあります。
日常の中からです。例えば変わった形の建造物やオブジェを見ると描きたいなと思って、そこから想像を膨らませたりして作品に落とし込むことが多いです。
最近で言うと、5月にヨーロッパ旅行に行った際に、少し奇妙で印象的な形をした煙突がありました。4本ほど立ち並ぶその姿が頭から離れず、形を少しアレンジして作品の中に取り入れてみました。
制作にあたって、リアルゲイトさん、額縁の制作を担当いただいたNOTEWORKSさんと、かなり長い間、結構な頻度で連絡を取り合っていました。それまでは一人で仕事をすることが多かったので、同じ方向を向きながら一緒に取り組めたことがすごく充実していて楽しかったです。アート制作が終わったときはちょっと寂しかったですね。
1階のエントランスやラウンジのアートは「Attachment.」というNEUKの施設コンセプトをもとに、”ぐねぐね”のモチーフを入れました。それを「人」と「出会い」と「交流」のエネルギーに見立て、絡み合いながら広がっていくイメージで、「街との繋がりを象徴するもの」としてメインに配置しました。”ぐねぐね”が建物を突き破ったり、壁を突き破ったりするのを建物に囲まれた空間と対比させることによって、「NEUKで生まれたコミュニティが壁を越えて街に流れ込んで新たな何かを生み出していく」というのを表現しました。
1F Entrance
1F Lounge
2階のミーティングルームのアートについては、自分自身が会議とかで緊張しやすいタイプなので、緊張しいな人が、ミーティングに出るときに緊張が和らぐようラフに描くことを意識しました。 3枚のアートが連なっているのですが、糸で緊張を表現し、その最後の着地が家なんですが、家に帰ったら緊張が和らぐ。だからもう少しの辛抱だよ、という気持ちを表現しました。
いろんなことに挑戦していきたいなと思っています。 近々で言うとまずは、自分の世界観を凝縮できる「ZINE」を積極的に作っていきたいです。過去に一度作ったことがあるのですが、今だったらまた面白い別の何かが表現できそうだなと思っています。
将来的な大きい目標としては、海外での展示や仕事をしていきたいなと思っています。最近は海外に行く機会も増えてきたのですが、行くたびに刺激を受け、どんどん世界に行きたいという気持ちが強くなっています。日本だと、知り合いを通して見に来てくれるということもあり、とてもありがたいのですが、良くも悪くもフィルターがかかってしまっているように感じることもあります。海外での展示は、まだ自分の存在を知らない人たちに作品を見てもらえる貴重な機会だと思っています。先入観なく純粋に作品そのものに対して評価してもらうことは難しさも感じますが、表現の幅が広がるような気がして、創作への新たなモチベーションにつながっています。 今後も、国内外問わず作品を届けていきたいです。
WORKS- 01.
brkfstblend "Physical version" artwork
brkfstblend 1st Full Album "brkfstblend" Physical version artworkを担当させていただきました。架空の都市をイメージし制作しました。物として残るCDの仕事が初めてだったので、とても嬉しかったです。
WORKS- 02.
"Not noticing&Looking at",2025
最近、自分の表現や感性のテイストが少し変わったと感じています。その変化のきっかけとなったのが、この作品です。もっと自由に表現したいと思うようになり、自分の中にある様々な縛りを解放し、描いたのがこの作品です。
Cream Ecoes Touring Solo Exhibition "In my head? (or)In your head?" in Taiwan 2025
開期 : 8/15(金) – 9/14(日)
時間 : 12:00 - 19:00
会場 : SOIL TAIPEI (No. 94號, Lane 74, Section 3, Bade Rd, Songshan District, Taipei City, 台湾)
後援 : Whimsy Work Gallery
Cream Ecoes Solo Exhibition "(P)" in Shizuoka 2025(Poster Exhibition)
開期 : 9/6(土) – 9/28(日)
時間 : 月~木 8:00-21:00 / 金~土 8:00-23:00 / 日 8:00-18:00
会場 : PART COFFEE ROASTER (静岡市葵区御幸町20番地 M20ビル cosa1F)
港区高輪1丁目に位置する築56年の旧シェアハウスをコンバージョンし、2025年4月にオープンした、カフェ・ショップ・オフィスからなる複合型施設。施設のコンセプトは「Attachment.」。お気に入りのアイテムに囲まれた部屋で働きながら、コーヒーを片手にお互いの趣味を語り合う。そこから自然とコミュニティが広がり、街へと繋がっていく。そんな、地域に寄り添い街と共に成長していく施設を目指しています。
名 称:NEUK shirokanetakanawa/ヌーク白金高輪
所在地:東京都港区高輪1−20-2
交 通:都営三田線・東京メトロ南北線「白金高輪駅」徒歩6分、都営浅草線・京急本線 「泉岳寺駅」 徒歩13分
OFFICIAL WEBSITE:https://neuk-shirokanetakanawa.jp/