JOURNAL

vol.138

JOURNAL - 2022.03.30

JOURNAL - 2022.03.30

vol.138

多様な食体験を多様に届け、食の流通インフラを目指す
国内発のフードデリバリーサービス

THE WORKSに入居する、株式会社Chompy CEO大見 周平さんにお話しを伺いました。




株式会社Chompy
CEO 大見 周平さん

所在地  目黒区青葉台
業種   Webサービス
面積   239.52㎡
入居時期 2020年1月
入居物件 THE WORKS

INTERVIEW

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コロナ禍での巣ごもり需要や外出自粛などの影響で、フードデリバリーのニーズはこれまで以上に急速な高まりをみせています。
2020年2月にスタートして以来成長を続けているChompyは、“多様な食を多様に届け、「まいにちの食事」を、おいしく笑顔に。”をミッションに、フードデリバリーサービスをはじめ、日常に寄りそう様々なサービスを手掛けます。

CEOの大見周平さんは、東京大学を卒業後、DeNAに入社し、子会社DeNAトラベルの社長を経て2019年に株式会社Chompyを設立。
今回は、設立に至るまでの経緯から、THE WORKSとの出会い、今後のビジネスの展望についてお話しを伺いました。

■食の利便性とこだわりの両立を実現

―はじめに、「食」という市場を選び、Chompyを立ち上げられた経緯について教えてください。
DeNAに7年勤めたのち、32歳のときにChompyを設立しました。
20代は多くのビジネスチャンスに恵まれ、様々なかたちで新規事業に携わらせてもらい、そこで培った経験やスキルを活かして30代では自分で事業を立ち上げたいとテーマを模索していたときに、結婚や子どもの誕生でライフスタイルに大きな変化がありました。
一番大きかったのは時間に余裕がなくなったことです。
仕事をして、子どもの保育園に迎えに行くと、晩御飯まで考えられないくらい時間に追われていて、お惣菜を買うにしても、スーパーやコンビニなど選択肢が限られ、意外とすぐ手に入らない不便さを感じました。だからこそデリバリーは需要があると思った反面、割高で日常使いは難しい。
そのスーパーやコンビニとデリバリーの間に大きなギャップを感じ、食の利便性とこだわりを両立できたらと思いました。

今は共働き世帯や高齢者の増加などでニーズが多様化しているからこそ、この課題解決をすることは、自分と同世代の人や自分の両親・祖父母含め、次世代の人々の生活をも豊かにする影響力のある事業になると思い、食の領域への参入を決めました。

日常の食をおいしく安く便利に届ける仕組みを整えようと思い、自分たちが作り手になるのではなく、飲食店や惣菜店と連携するフードデリバリーサービスChompyの構想に至りました。

―様々なデリバリーサービスがある中で、Chompyならではの特長や強みについて教えてください。
作り手の想いやユーザーの感情がお互いに伝わりあうようなプロダクトを目指して作りました。
ユーザーはアプリ上で、店主の顔写真やおすすめ商品に対するコメントを見ることができ、一方で店舗側は注文したユーザーの名前やアイコン、過去の注文回数が分かるようになっています。

また個店を中心に厳選したお店のラインナップ、配送料の割り勘ができるグループ注文機能、事前注文で配達料が無料になる「らくとく便」など、多様な食体験を届けたいからこそ、店舗のラインナップやサービス設計には工夫し、ぬくもりを感じられるサービスを目指しています。 

―飲食小売店のエンパワーメントを目的に開始された新サービスについてお聞かせください。
2021年8月に飲食店の公式アプリやWEB開設サービスのβ版の提供を開始しました。
現在は30ブランドほどのアプリを手掛け、毎週2つずつくらい増えていっている状況です。(2022年2月時点)
大手開発アプリとも遜色のない機能を備えたアプリを初期費用、月額固定費無料で、1店舗、約1週間前後での開設が可能となっています。デリバリー注文機能に加え、イートイン注文やテイクアウト注文、サブスク注文など、店舗に合わせた多様な機能を提供しています。

■いつでも来たくなるオフィス

―THE WORKSにオフィスを構えたきっかけや経緯について教えてください。
創業当初は、麻布で80㎡前後のマンションの一室を借りてスタートしました。10~15人くらい入ると窮屈な状態で、その後DeNAが立ち上げたベンチャーキャピタルのオフィスを2.3ヶ月ほど借りさせてもらい、サービスをリリースする直前に現在のTHE WORKSへ移転しました。
まずは渋谷を中心にサービスを展開していきたいと思っていたので、渋谷周辺でオフィスを探していたのですが、移転当初はコロナ前だったこともあり、築年数が古いビルでも渋谷区のオフィス賃料は高く、渋谷周辺で賃料も抑えられて、比較的通いやすく、雰囲気もいい場所ということで中目黒のTHE WORKSにたどり着きました。

▲THE WORKS外観

▲共用ラウンジ

―オフィス入居後の変化はありますか。
1階にカフェが入っていたり、ラウンジや屋上があったり、目黒川沿いの周辺環境も含め、いつでも来たくなるオフィスで気に入っています。
現在はリモートワーク中心ですが、社員にも周りがごちゃごちゃしていて、チェーン店ばかりの環境に比べて、出社日の声掛けもしやすいです。

▲1F カフェレストラン RIVERSIDE CLUB

▲SKYTERRACE

―コロナ禍でオフィスの在り方が見直されていますが、御社にとってオフィスはどんな場所でしょうか。
社風や雰囲気に共感して入社する人も多いので、対面でのコミュニケーションが取れる場所、みんなが集まれる場所として必要だと感じています。
どうしてもどこか間借りして集まるとなると、その都度貸会議室を借りなければならないし、そのうち億劫になって機会が減っていってしまうと思うんですよね。
コロナ禍前は毎週金曜日などにデリバリーを頼んで、懇親会なんかもよくしていました。ワンフロアなので周りのオフィスを気にせず、音楽も流せたりして良かったです。

―最後に、今後の展望について教えてください。
今は新しいサービス始めたばかりなので、それがしっかりビジネスになるように、いいプロダクトをお客さまと一緒に作ってくことが一番です。
将来的には「食を届ける」仕組みを海外に展開して、日本の食体験を世界に届けていきたいと考えます。


食の利便性とこだわりを両立し、人と人との繋がりを感じられる温かみのあるサービスを提供するChompy。
多様な食体験を多様に届け、今後も私たちの日常生活を豊かにしてくれることでしょう。

■Company Profile
会社名  : 株式会社Chompy Chompy,Inc.
HP   : https://chompy-inc.com/
業種   :Webサービス
事業内容 : フードデリバリーサービス「Chompy」の運営
設立   : 2019年6月

■物件情報
名称   : THE WORKS
所在地  : 東京都目黒区青葉台3丁目18-3
構造   : 鉄筋コンクリート造地上5階建
竣工年  : 1969年1月(2005年5月耐震補強工事実施済)
リノベーション竣工年: 第1期2014年11月、第2期2021年8月
WEBSITE :https://theworks.tokyo/office-floor