- 及川 真雪 / Mayuki Oikawa
- 神奈川県葉山町出身
- 2013年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業
- 2020年ザ・チョイス入選(佐々木俊氏選)
- 2021年ザ・チョイス年度賞入賞
- 雑誌の挿画や企業広告等を幅広く手掛け、国内外で展示活動を行う。アクリルガッシュによる鮮やかな色彩の人物・群像画を得意とする。
- 近年の主な仕事:2021横浜モアーズ春夏ビジュアル、2022スターツ出版 メトロミニッツ4月号表紙
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及川 真雪 Mayuki Oikawa/イラストレーター
the Folks BY IOQの施設内アートを手掛けたイラストレーター及川 真雪さんをご紹介します。
Q. イラストレーターになられたきっかけ、経緯について教えてください。
元々雑誌やポスターが好きで、媒体に絵を載せたいという気持ちが強かった為、持ち込みなどをしながらクライアントワークにシフトしていきました。
Q. アート作品を制作するうえで、インスピレーションを受けているものはありますか。
60〜70年代の海外の映画作品や、グラフィティアートのコントラストが好きなので、色彩感覚の根底にはそういった物の影響もあると思います。
Q. 今回のthe Folks BY IOQアート作品のコンセプトやポイントについてお聞かせください。
- ーエントランスウォールアート
- 施設のテーマであるAnother LOCALから想起し、趣味のアイテムや植物の中に集う、クリエイティブで遊び心のある大人たちを描きました。
Folksに訪れる人々が新たなローカルコミュニティを形成すると同時に、物語の参加者であるかのような感覚が持てる特別な場所になればと思い、どこか現実にいそうでいない人物像のキャラクター達を描きました。
- ーラウンジアート
- 多用途で居心地の良い空間になる様、仕事や音楽、趣味、休息が同居し、居合わせた人々の空気の交わりや作業シーンが感じられる様な構図にしました。
作業の手を止めて絵を見上げると、コーヒーを飲んでいる女性と目が合います。
- ー「WEBイラスト」
- くつろぎと無骨さ、大人だから得た遊び心の様な、施設のテーマと連動した表現になっています。
樽やレコード、家具、砂漠植物などのアンティーク調のモチーフと、国籍不明の登場人物がNEWとOLDの介在する独自の場面を作り、施設への期待感を演出できればと思い、製作しました。
- こちらは隠れ家をコンセプトに、中庭に集う仲間達を描きました。
昔からの知り合いにも見えれば、偶然居合わせた人々にも見え、「Folks」の名の通り人々が親しみを持ってコミュニティを育みつつも、それぞれの個性を重んじ、楽しんでいる様子が表現できればと思いました。
Q. 及川さんの活動の原動力は何ですか。
直接的な表現では無く、そういったモチーフを作品の細部に散りばめ、見る人の琴線に触れる瞬間を大事にしています。
Q. 最後に、アートにかける想いや大切にされていること、メッセージをお願いします。
また、感情や人間関係を詩的な暗喩や不条理で描き、見る人のそれまでの経験や精神状態によって解釈の変化する絵になる様心がけています。作品の登場人物に自分を重ね、考察しながら見ていただけると嬉しいです。
その他作品紹介
- 01ー last dance(2020.7/digital drawing)
- 岸壁で抱き合う二人は一見踊っている様にも見えますが、よく見るとナイフを持ち、体は血で赤く染まっています。
自分と自分なのか、自分と他人なのかも見ているうちに曖昧になってくる様なミステリーを描きました。
( 2021年フランスのアートマガジンkiblind magazine onlineにて紹介 )
- 02ー friends(2020.8/acryl gouache drawing)
- 男性が水を入れているプールに横たわる女性は、生死不明です。
3人の異様で不可解な関係性が、「friends」というタイトルと共により謎が深まることを狙い、描きました。
( 2020年ザ・チョイス入選作品 )
- 03ー cruel (2020.12/acryl gouache drawing)
- 2021年に開催した個展の出展作品です。
男女は少し泣いていて、添えている手はよく見ると首を絞めている様にも見えます。
様々な解釈のできる男女の愛憎を題材に描きました。
最新情報はこちらから>
the Folks BY IOQについて
- ーthe Folks BY IOQ(ザ・フォークス バイ アイオーキュー)
- 所在地:東京都渋谷区神宮前2-18-19
- 交 通:JR山手線「原宿」駅 徒歩10分/東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前」駅 徒歩8分
- 公式WEB→