JOURNAL

vol.113

JOURNAL - 2021.07.14

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vol.113

テクノロジー×おもてなしで最高の顧客体験を。北欧発のフードデリバリーサービス

PORTAL POINT SHIBUYAに入居する、Wolt Japan株式会社カントリーマーケティングマネージャーの新宅 暁さんにお話しを伺ってきました。




Wolt Japan株式会社
カントリーマーケティングマネージャー 新宅 暁さん

所在地  渋谷区神南町
業種   情報通信業
面積   417.61㎡
入居時期 2020年9月
入居物件 PORTAL POINT SHIBUYA

INTERVIEW

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大規模な再開発により、若者の街から大人の街へと変貌を遂げている‟渋谷”。
世代や文化を問わず、多様な価値観が混ざり合う渋谷の中心に位置するPORTAL POINT SHIBUYAに、Wolt Japan株式会社はオフィスを構えています。

▲PORTAL POINT SHIBUYA

同社は、世界23ヵ国180以上の都市で展開しているフィンランド発のフードデリバリーサービスです。
今回は、日本第一号社員として立ち上げから国内のマーケティングを担ってきた新宅 暁さんにお話しを伺いました。

■質の高い顧客体験と革新的なテクノロジーの活用

―はじめに、御社の事業内容や特徴について教えてください。
2014年に創立したフィンランド発のフードデリバリー企業です。日本では2020年3月の広島進出を皮切りに、札幌、仙台などの地方都市を中心に拡大し、2020年10月に東京へ進出しました。現在は30都市でサービスを展開しています。

当社の主な特徴として、「おもてなしの顧客体験」「99円からの安価な配達料金」「地元で愛される名店の多さ」の3つが挙げられます。
質の高い顧客体験とテクノロジーの効率化がWoltの大きな軸であり、これを日本人の大切にすることに置き換えるとサービスの質、要はおもてなしであると考え、‟おもてなしデリバリー”というキャッチコピーを付けました。
顧客体験というのは、まず素晴らしいセレクションがあるということです。アプリ内に、その都市の一番おいしいレストランがあることを目指しているので、サービスを開始する際は、地元の名店やデリバリーにはあまり前向きではないお店にも「Woltなら」と信頼して出店いただいております。そして、気軽に注文できるように配達料金も業界最安級の99円からに設定し、適性テストに合格した配達パートナーのみと契約、その上で手厚いカスタマーサポートを提供しています。ユーザーからの問い合わせには、アプリのチャットサポートから迅速に回答します。これらすべてを踏まえて‟おもてなしデリバリー”と呼んでいます。

―テクノロジーの活用についてお聞かせください。
業界でも珍しい同時配達を採用しています。これができるのは、配達パートナーの位置情報の把握と、オーダー状況から未来の配達先まで予測できる独自のシステムがあるからです。配達パートナーは一番効率の良いルートで、注文から配達までを30分程度で完了することができます。

―Wolt専用のデリバリーバッグやジャケットなど、鮮やかなライトブルーが印象的ですが、カラーに込めた想いはありますか。
私たちは「Woltブルー」と呼んでいて、ヘルシンキの青空をイメージしています。ヘルシンキは曇りや雨の日が多く、冬は長く寒い日が続くのですが、晴れた日の空がとても美しいことから、ライトブルーをコーポレートカラーとしています。カラーもWoltという社名もフードデリバリーらしくなく、これから様々なサービスに成長していけるようにという想いが込められています。
海外では既にフードのみならず、日用品や衣料品、家具などジャンルを問わずデリバリーサービスを展開しています。また東京でもIKEAやナチュラルローソン、インターナショナルスーパーのナショナル麻布からのデリバリーが開始しています。

■未完成な空間に魅力を感じて

―今回、渋谷にオフィスを構えた理由はありますか。
もともとサービスを展開する場所にはオフィスを構えるようにしていて、広島や仙台にも支社があります。
東京では渋谷を中心にサービスを開始したこともあり、渋谷でオフィスを構えたいと思っていたところ、PORTAL POINT SHIBUYAに出会いました。当社では、謙虚さを忘れずに、パッションを持ちながらクリエイティビティに働くことを大切にしています。企業として成長途中の私たちには、既に完成された空間ではなく、このスケルトン状態の内装から、自分たちの手でオフィスを創り上げていける点がマッチしていました。
私はフィンランドとデンマークのWoltオフィスに行ったことがあるのですが、仕切りがなく風通しのよい空間や雰囲気がPORTAL POINT SHIBUYAに似ていたところも決め手の一つでした。ちなみに、それぞれの会議室には、「HELSINKI(ヘルシンキ)」や「TAMPERE(タンペレ)」など、フィンランドの都市名を付けています。

▲会議室「HELSINKI」

▲会議室「TAMPERE」

―入居後、変化したことはありますか。
6階と7階をワンフロアで借りているので、広々として見渡しが良く、会話やコミュニケーションも取りやすくなりました。入居当初は3人でスタートした東京所属の社員も、現在では45人と15倍に増加しました。
オフィスは駅からの立地も良く、飲食店も多い渋谷の中心地に在るので、現場のことを知れる環境だと感じています。私の場合は月に1度は配達パートナーとして現場に出て、時にはレストランにヒアリングを行い、現場目線に立っての課題解決を心掛けています。

▲社員のロードバイク

▲個室ブース

■オフィスは新しいアイデアが生まれる場所

―御社にとってオフィスとはどのような場所でしょうか。
オンライン上では、ミーティングを立ち上げないと話す機会が生まれませんが、オフィスに来れば自然と他部署とのコミュニケーションが増えます。そんな偶発的なコミュニケーションを重ねることができるオフィスは、まさに新しいアイデアが生まれる場所だと思います。
当社はカスタマーサポートに力を入れていて、チームでお客様の課題を解決することを大切にしているため、基本的にサポートチームはオフィスで業務を行います。チームでつながりを感じながら、課題解決ができるのもオフィスがあるからこそだと思います。

―最後に、今後の展望についてお聞かせください。
数年以内に日本100都市でのサービス展開を目指します。激戦区の東京で今後も多くの人に愛されるサービスとして継続していくためには、引き続きサービスの向上やレストランの発掘によるリピーターの獲得が重要であると考えます。
地方などの新規エリアに関しては、初めてのフードデリバリーとしてWoltが進出する機会が多く、今後もいち早く全国の方へ新しい体験を届けていきたいです。

デリバリー市場が拡大する中、独自の「おもてなしの顧客体験」を提供するWolt。
日本全国に素晴らしい体験を届けてくれる日が楽しみです。今後も同社の活躍から目が離せません。

■Company Profile
会社名  : Wolt Japan株式会社
HP     : https://wolt.com/ja/
業種   : 情報通信業
事業内容 :フードデリバリーサービス「Wolt」運営
設立   :2019年11月

■ 物件情報
名称   : PORTAL POINT SHIBUYA
所在地  : 東京都渋谷区神南1丁目11-3
構造   :鉄骨鉄筋コンクリート造 地下1階地上8階建て
竣工年  :1975年4月
リノベーション竣工: 2020年9月
WEBSITE :https://portalpoint.jp/shibuya/